タイ寝台列車 |5,000円で豪華オリエンタル急行と同じルートを行く

タイ寝台列車 ファランポーン駅

2018年10月に タイ寝台列車 を利用してバンコクのフアランポーン駅 ~ ハジャイ駅まで移動したときの様子と予約の方法までお伝えします。

寝台列車を利用したきっかけは、バンコク~シンガポールを走る豪華寝台列車のイースタン&オリエンタル・エクスプレスの存在がありました。

タイ寝台列車 イースタンオリエンタル急行

引用:タイ国政府観光庁

しかしひとり50万円の旅費が必要で手が出ませんでしたが、ネットの先輩たちは在来線の寝台列車を利用すれば約5,000円で豪華寝台列車と同じ車窓を楽しめることを教えてくれました。

目的地は東洋の真珠と呼ばれる、マレーシアのペナン島にあるイースタンオリエンタルホテルへ向かいます。

そんな寝台列車の乗車記から予約方法までの記録を残します。

タイ寝台列車 移動したルート

出 発 フアランポーン駅 15:10発
到 着 ハジャイ駅 翌7:20着
時 間 16時間10分
列 車 Special Express37
クラス Class1( 一等寝台 )
価 格 上段1,394TBH( 4,900円 )
価 格 下段1,594TBH( 5,600円 )

ルートの詳細はGooglemap

タイ寝台列車 経路

クリックすると拡大します

ルート選定について

王道のコースである国境を電車で超える予定でしたが、パートナーから個室(一等寝台)のリクエストがありました。

一等寝台の列車はパダンブザールには向かう列車がないので、ハジャイで乗り換えてシャトルトレインでパダンブザールへ向かう必要があります。

タイ寝台列車 ルート選定

シャトルトレインの乗り継ぎは下の通りになります。

TrainNo31に乗車しても遅れることが当たり前のタイ国鉄の場合、乗り継ぎに遅れると14:00までハジャイの駅で待つことになり時間のロスが大きいので、今回はハジャイから便数の多いバスで移動することになりました。

ファランポーン駅 ⇒ ハジャイ駅    2018年10月現在
TrainNo バンコク ハジャイ
31 14:45 6:35
37 / 45 15:10 7:20
41 22:50 12:34
ハジャイ駅 ⇒ パダンブサール駅
TrainNo ハジャイ パダンブザール
947 7:30 8:25
949 14:00 14:55

TrainNo31( 先輩が詳しく説明したレポート )は中国製の新型車両でWi-Fiやモニター完備で快適な旅が約束されています。

タイの国鉄のホームページは2か月前から予約可能となりますが速攻満席になってチケットがとれなかったので、今回はTrainNo37の旧型に乗車します。

出発するファランポーン駅までの移動

今回、寝台列車に乗るだけのためにタイに入国しています。

スワンナプーム空港から駅まではグラブにて約1時間で簡単に移動できました。

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寝台列車に乗車した様子

出発するファランポーン駅

タイ寝台列車 ファランポーン駅

街中は渋滞してカオスな感じですが駅周辺は落ち着いた雰囲気でgrabの運転手も駅の降車場所まで丁寧に案内さてくれました。

ファランポーン駅の外見は半円形の屋根が特徴でアジアというよりヨーロッパ的な素敵な雰囲気です。

タイ寝台列車 ファランポーン駅 構内

構内の入るとタイル張りの床に座っている方が沢山おられアジアンな雰囲気にホッとする風景。

空いている席を探していると席を譲ってくれるなどタイの人の温かさにも触れることができました。

タイ寝台列車 電光掲示板

改札付近に電光掲示板が設置されており、自分の乗車するSpecial Express37は3番ホームから出発することが確認できる。

構内にはコンビニエンスストアやカフェスペースなどがあります。

乗車します

タイ寝台列車 ファランポーン駅

ホームへ向かうと電車がスタンバイしており写真に写っている車掌さんがやさしく迎えてくれます。

タイ寝台列車 チケット

日本で印刷したチケットを見せるとシートまで案内してくれました。荷物を持ってくれるなど親切な対応。

タイ寝台列車 廊下

イースタンオリエンタル急行の廊下に比べたら無機質な内装ですが50万円の車窓が5,000円で楽しめるのならこれはこれで楽しい。

シートの様子( 個室 )

タイ寝台列車 シート番号

今回お世話になるシートは21番と22番です。個室になっているため2つのシートが一組になります。

一人で一等寝台を予約すると他人と個室という状況になります。(異性と一緒になることはないらしい)

タイ寝台列車 個室の並び

一番後ろの車両が個室である一等寝台になります。12部屋ありますが予約時には残り2部屋となっており、人気ぶりがうかがえます。

タイ寝台列車 一等寝台のシート

個室だけあって結構な広さがあります。スーツケースを2個置いても余裕があります。

ベンチシートになっており昼間は横並びで座ります。どちらが窓側に座るかで喧嘩になりそうです。

エアコンが効きすぎていますので上着は必ず用意(薄手のダウンでも可)

◆ 天井部分にコンセント(日本のタイプ)があり、2~3メートルの延長コードがあれば電子機器の充電に便利。

タイ寝台列車 洗面

各部屋に洗面台が付いていますので歯磨きや洗面を他人に気をつかうことなく出来ます。トイレは車両の後方に2カ所あります。

タイ寝台列車 ベッド

18時頃に車掌さんが手際よくベンチシートから2段ベッドにチェンジしてくれます。

シーツはクリーニングしたものを袋から出してもらえるので衛生面は全く問題なく気持ちよく過ごすことができます。

写真右下でもわかりますが延長コードと3分配を利用してタコ足配線しまくりです。

◆ 就寝中も結構揺れますが気持ちよく寝ることができます。

◆ 注意点は、クーラーの寒さ対策と車両前方は車掌の話し声が一晩中聞こえたので予約の際は後方がおすすめ。

タイ寝台列車 一等寝台の様子

引用:12go asia

予約サイトの12go asiaにある室内の様子がよくわかる写真です。

車窓からの景色

バンコク~ハジャイ 寝台列車からの車窓
PlayPlay

乗車中とくにイベントなどありませんが流れる景色が素晴らしく、車窓はすばらしいエンタテインメントでした。

日が落ちると景色が見えず普段よりも早く就寝したことも付け加えさせてただきます。

タイ寝台列車 後方の車窓

最後尾の一等寝台はどこまでも続く線路を眺めることができます。

食事について

タイ寝台列車 弁当

乗車後すぐに押し売り状態で購入したそぼろと玉子焼きのお弁当です。

そのごも度々おお声で車内販売がありましたが購入せず、食堂車へも行かなかったので写真の弁当を食べました。

トイレの様子

タイ寝台列車 トイレ

一等寝台車の後方に2カ所のトイレが設置されています。比較的きれいで問題なく利用することができます。

タイ寝台列車 シャワー

トイレ内には温水シャワーも設置されていますが乗車中に使われた形跡はありませんでした。

自分たちもシャワーは利用しないでホテルまでシャワーなしで耐えました。

目的地のハジャイに到着

タイ寝台列車 ハジャイホーム

約40分遅れの午前8時前にハジャイに到着しました。8時ジャストに国歌が流れ皆が一斉にストップします、皆にならて私たちも静止して国歌を聞かせてもらいました。

ハジャイは日本の外務省からレベル2「不要不急の渡航は止めてください」とホームページに掲載されている地域になります。

過去にテロがあり、駅のホームにはライフルを持った軍の方が3名見張っておられ気がひきしまります。

タイ寝台列車 ハジャイ駅

特に改札や切符の確認も無くゆる~く駅の外へ出ます。

そとはあいにくのムシッとした雨模様ですが、軽トラの乗り合いタクシーのおっちゃんがしつこく迫ってきます。( トゥクトゥクというらしい )

怖いので笑顔でNo thank you させていただきました。

タイ国鉄 予約方法

タイ国鉄のホームページから予約するか、12 Goのチケット代理店から予約するふたつの予約方法がメジャーです。

当日窓口でチケットを購入することも可能ですが、満席でチケットが取れないこともあるようなので予約がおすすめです。

タイ国鉄の公式HP

予約はタイ国鉄のホームページへ⇒https://www.thairailwayticket.com/eTSRT/

〇 言語の変更

タイ寝台列車 言語変更

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① ユニオンジャックのマークをクリックして英語表記に変更します。

予約方法の続き( クリックすると開きます )

〇 会員登録

タイ寝台列車 サインアップ

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② Sign Upをクリックして会員登録の画面に移動する。

〇 会員登録の方法

タイ寝台列車 入力方法

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見本の通り入力する。

住所を英語表記に変更するAddress変換のサイト⇒http://judress.tsukuenoue.com/

〇 目的地を入力

タイ寝台列車 目的地入力

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路線を選択、出発地、目的地、出発日、人数を入力する。

〇 列車の選択

タイ寝台列車 列車の選択

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希望の列車を選択する。グレーアウトしている列車は満席などの理由で選択はできません。

〇 クラスの選択

タイ寝台列車 クラスの選択(満席)

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中国製の新型列車は人気が高くすぐに満席になります。

仕方ないのでバックで戻り違う日か違う列車を選択します。

タイ寝台列車 クラスの選択

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Special Express37には空席がありますので予約を進めます。

個室タイプの一等寝台を予約しますのでClass1を選択します。

〇 プロフィールを入力

タイ寝台列車 プロフィール入力

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性別、パスポート番号、名前を入力する。同乗者のプロフィールも入力する。

〇 シートの選択

タイ寝台列車 シートの選択

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車両ごとにシートの見取り図があるので希望のシートをクリックして選択する。

〇 支払額の確認

タイ寝台列車 支払額の確認

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合計支払額を確認してConfirmPaymentを押す。

〇 クレジットカード情報の入力

タイ寝台列車 クレジットカード情報の入力

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クレジットカード番号、有効期限、名義、国籍、クレジットカードの会社名、CVV2を入力する。

〇 支払の確認

タイ寝台列車 予約確定

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予約が確定しました。矢印の部分をクリックするとチケットが表示される。

〇 乗車チケット

タイ寝台列車 チケット

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表示されるチケットを日本で印刷して持参します。

印刷したチケットを見せるとすんなり乗車することができました。

12 Goからチケット購入

チケット販売の代理店12 Goのホームページ⇒https://12go.asia/jp/travel/bangkok/hat-yai

タイ寝台列車 12 Go 予約

クリックすると拡大します

比較的しっかりとした代理店のようですが、12 Goで購入したチケットはファランポーン駅の近くにあるオフィスまで取りに行く必要があるとのことです。

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まとめ

通信環境について

事前にアマゾンでsimを購入して使用しました。

タイ寝台列車 携帯SIM

寝台列車に乗車中の通信は安定しており、田舎はつながらない時がありましたが概ね使えていましたのでストレスフリーでした。

Amazonで購入したこのSIMは設定の説明書も添付してありSIMの入れ替えのみで使用でき、しかも1000円を切る値段で3GB分のデータ使い放題です。

シンガポール⇒タイ⇒マレーシアの移動中も特に設定なく全域使えたので非常に便利で助かったSIMでオススメです。

利用可能国は、タイ マレーシア インドネシア フィリピン シンガポール カンボジア ラオス 香港 マカオ ベトナムで、データは8日間または3GBが上限になります。

まとめ

タイ国鉄 1等寝台のまとめ
  1. 一等寝台のチケットは予約可能な2か月前を待ってすぐに予約することをおすすめします。
  2. ファランポーン駅にあるコンビニで食べるものや飲むものを購入することをおすすめします。
  3. クーラーがかなり効いていますので上着を忘れずに。
  4. シャワーはありますが実用的でないです。車内は寒いぐらいなので汗はかきません。
  5. シーツ類など清潔で安心。

4 COMMENTS

やずみ

旧型寝台車の情報を調べていて、こちらにたどり着きました。お伺いしたいのですが、ご使用になった「21・22番」の個室は、バンコク出発時に、座席は進行方向を向いていましたか。それとも、逆方向になっていましたか。個室を予約する際、どの個室を予約するかの決め手となりますので、情報を頂けたらと思います。

返信する
たべちゃん

やずみ様
閲覧とコメントありがとうございます。
予約した個室は進行方向を向いて座れました。
ขอให้เดินทางโดยสวัสดิภาพ(どうぞ、よい旅を~)

返信する
やずみ

「21・22番」個室は、バンコク出発時に進行方向とのこと、了解しました。海外へ行くことがままならない状況ですが、タイ国鉄の全線走破を目指しています。スパンブリ線は、終点のマーライメーンからすぐの場所にホテルができていたので楽勝でしたが、やはりキーリーラッタニコム線が難関です。ですが、とあるサイトの情報で、キーリラッタニコムに1軒だけ宿があることがわかりました。そちらに宿泊することを考えていますが、ローカル宿ですのでタイ語ができない私には、事前に予約ができないのがネックです。行き当たりばったりでトライするしかありません。また、1日1本だけの、ランシットから東線への短絡線を通る376列車も、バンスー駅がターミナルになった場合には無くなるような気がしますので、早いことコロナが落ち着いて、旅行ができるようになることを祈っています。情報ありがとうございました。

返信する
やずみ

すみません、タイの鉄道にとても乗りなれているのかと勝手に想像し、タイ国鉄に関するいろいろなことを書き込んでしまいました。たべちゃんさんの他の旅行記を見て、シンガポール航空でタイに渡り、ペナン島を訪問される旅の一コマだったことがわかりました。こちらも、バンコクからバタワースまでの国際列車があった時に乗車し、ペナン島を観光したのち、今はなくなってしまったシンガポールまでのマレー鉄道の旅をしたことがあります。これからも、楽しい旅を楽しんで下さい。

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